〜マイワシ〜 |
今年も梅雨の季節になりました。雨が好きな人、嫌いな人いると思いますが、この時期はイワシがとってもおいしい、ということをご存知ですか?イワシは一年中食べることのできる魚ですが、今の時期は「梅雨イワシ」と呼ばれ脂がのったおいしい時なんです。イワシは主に、マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシなどの種類がありますが、一番馴染みが深いのは、マイワシでしょうか。マイワシは体側に黒い斑点が7つあって、「ナナツボシ」という素敵な名前で呼ぶ地方もあるそうです。カタクチイワシは下あごが長いことからこの名がついているのですが、背中が黒くはっきりしているので、「背黒イワシ」とも呼ばれます。ウルメイワシは旬の脂がのっている時は、目の脂瞼という膜が発達し、目が潤んで見えるところからこの名がついたそうです。 |
|
「鰯」と書かれるように、成魚も他の魚より小さめで、鮮度も落ちやすいところからこの字があてられたのでしょうか。生態も大きな群れをなして日本沿岸の南北に回遊するので旬は地方により様々ですね。これからの夏が旬のイワシは小羽(こば)言われ、やや小さめで、関東〜東海あたりが旬です。 イワシは料理の下ごしらえがとても簡単なところがうれしいですね!生で、焼いて、揚げてなどイワシほどレシピの豊富さでいえば右に出る魚はいないかもしれませんね。生食の場合、まず手開きにし、ひと口大にそぎ切りにしてにぎりずしに、そぎ切りや細切りにして薬味を添えてお刺身に、新鮮さとおいしさを満喫しましょう。調理する場合は、かば焼き、かば焼き丼、重ね焼きタラコ風味、マスタードあえ、酢蒸し、香草焼きなどがオススメです。次に、手開きにしないで頭と内臓をとった状態で、粉をまぶして骨までカラリと揚げてマリネ、ヨーグルト漬け、木の芽酢かけやきのこと南蛮漬けを作ってもおいしいですよ。また、揚げない場合は、野菜との煮つけ、キムチ煮、梅干し煮、ワイン煮、炊き込みごはんはいかがでしょう?それから、イワシはたたいてつみれ状にすると、さらに様々なバリエーションの料理を作ることができます。身をたたいた後、薬味を加えてさらにたたいてなめろに、粘りが出るまでたたくか、すり鉢ですって、つみれ汁、ひっつみ、つくね焼き、ハンバーグ、さつま揚げ、ハルマキ、ギョウザなど他国料理風がたくさん楽しめ、おいしくヘルシーに変身!また、お子様向けにはマハラジャパイやナイスボール、オニオンボール、ドーナツが食べやすくてオススメです。 最後に全国各地の郷土料理の中からユニークなイワシ料理をご紹介しましょう。 イワシの身売り、おまんずし、たたきかまぼこ、ぬかみそ炊き、塩辛香々、どんな料理だか想像つきますか? 形も味も名前もバラエティあふれるイワシ料理を満喫しましょう!
|