〜イカ〜 |
今回はイカ料理!データによると日本人が一番食べている魚はイカだそうですが、魚体がさばきやすくて骨が残らない、万人好みの味で、料理が簡単である、というところが好まれるのでしょうか。 栄養面もエネルギーが少なく、タンパク質量が多く、体の中で抗体を作るタウリンが魚の中では一番多く含まれています。ただ、加熱の仕方次第で固くなり過ぎて食べにくくなりがちなので、調理のコツをしっかりと覚えましょう!魚体を保つ繊維が縦横に数組み込まれているため、一見、やわらかい“シナやかさ”に見えますが、料理次第によって噛み応えになり、おいしさに変わるんですね! |
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イカの繊維を生かした工夫として飾り切りがあります。日本料理の代表的なものとして、焼き物、煮物に使われる“松笠切り”があります。お正月料理の中でも欠かせませんね。もうひとつは鍋物、煮物、和え物に使われる“かのこ切り”があります。これは飾り切りの中でもビギナー向きでオススメですよ。和え物や炒め煮などの中華料理の中でよく使われるのが“花切り”。上手にできれば藤の花のように豪華ですので、是非挑戦してみてください。飾り切りに成功したら、イカの刺身、イカのマリネ、イカと野菜のあんからめ、イカの甘酢あんなどに活用してみてください!また、イカの姿焼きのように表面に切り込みを入れたまま、料理すれば見た目も、できあがりも野趣的に仕上がりますね。 やわらなく食べるための一番良い手段は、なんといってもすり身にすること!細かく切ってたたき、すり鉢やフードプロセッサーにかけて作ります。皮はむくと白く仕上がり、皮ごと作ると赤く仕上がります。いずれの方法でもまずはイカをすってから味付けをしますと、おいしくできますよ!料理例としてはイカのかんぼこ、イカの串っ子、磯巻き蒸し、イカのメンチカツ、イカとポテトのハンバーグ、イカの変わりコロッケがあります。 イカのわたを使った肝料理は格別のおいしさがありますね!新鮮ならそのまま使ってイカの即席塩辛、普通のイカの塩辛に墨が入ったイカの黒作りもあります。肝(腸)をそのまま料理したイカのスペイン風炒め、イカのごろわた煮、イカのわた焼きがあります。また、加工品としてわたを塩で漬け込んだ“いしり”があります。煮物や和え物に使ったり、いしり鍋にしょうゆ味として使うと美味! その他、形の面白さを生かしてイカのいんろう煮、イカのすし、イカ飯があります。洋風だとトマトソース煮込み、おやつにイカのたこ焼き風もオススメですよ。イカは干してもおいしい食べ物になります。生干しのキリめイカ(塩イカ)も私には思い出の味です。 違った種類に、ホタルイカがあります。刺身や酢の物、ホタルイカの佃煮、ホタルイカのコンブ巻きなど初夏ならではの風物詩でもあり、おいしいですよ。 何度食べてもまた食べたくなるイカの味や香りを堪能してください! |
このページは、全漁連料理教室講師の田口道子先生が旬の魚を使った料理をご紹介します。
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