|
|
岡田組合長 |
岡田俊二組合長は50代のバリバリ現役で、12人の若い漁協職員も組合長の行動力に引っ張られる形で頑張っている。漁協のホームページにも他にないアイデアと工夫がいっぱい盛り込まれ、組合員が一体となって取り組んでいるという気力が伺える。
岡田組合長は平成8年(1996年)の就任と同時に養殖生簀の小割配置図を作成し、「何番から何番が誰」と番号を付けるとともに魚種も明記し生簀管理を始めた。そして2003年にはインターネット上に養殖魚の『商品履歴書』と生産者の顔を開示した。「顔を出すことで養殖業者も責任をもった生産をするようになり業者の信用も高まる。養殖にかかわる者全員がそれぞれの状況を把握することは他業者に迷惑をかけないことにもなるから、随時『魚類養殖協議会』を開いている。全員のことを知らないと話ができないのでずっとそうやってきた」と語る組合長には生産者としての自信が溢れる。
|
高台から見た直島港 |
狂牛病問題が起こってからは消費者の安全・安心意識が高まりスーパーや量販店も生産履歴を重要視するようになり、2003年からは生産者に対し投与薬品や薬品残留証明の添付が要求されるようになった。「安全・安心で健康に良い物が求められるようになった。最終的な責任は生産者にくるので最初からはっきり明記すべき」という考えだ。「漁協のホームページに“商品履歴書”を取り入れたのはうちが最初だから全国から直島が認知されるようになった」。養殖小割番号、生産者(顔写真)から商品履歴が検索できるシステムになっているが、売り場では「タッチパネル方式になればもっといいんだけど」と言う。
|
|
-3- |
|
|
|