7月20日は「海の記念日」です。この日は毎年、家族総出で海の掃除をします。海は生産の場であり、暮しの場です。青壮年の男たちは漁船で沖合いまでゴミを拾いに出ます。婦人たちは海岸線に沿ってゴミを集めます。拾ったゴミは、トラックで焼却場に運びますが、トラックで4台にもなると言いますから驚きます。驚くのは量だけではありません。針がついたままの釣り糸、使い残しのナマエサ、ビニールの袋に入ったままの弁当、使い捨てのオムツまであります。スポーツ紙につり情報がでた週の週末は特に釣り客がどっと押し寄せます。遊びほうけた釣り人の後始末は、浜の人々がしなければならないのです。海は、都会の人々には憩いの場であり、リクレーションの場であることは言うまでも無いことですが、同時にというよりは、そこで暮らしている人々がいることを忘れないで欲しいのです。きれいな海を残すのは、海から恩恵を受けている人々一人一人の心がけなのです。
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