輝く海で
真珠の核入れ作業
真珠の核入れ作業の様子
 金色に輝くミカン山にかこまれた、深い入り江。そこには宝の海があります。温暖な海が育ててくれる恵みの数々。宇和海ならではの小魚、そしてジャコテン。この土地ならではの味が旅人を慰めてくれます。日本人の知恵のかたまり真珠。タイ、ハマチなどの養殖魚は、どれをとっても全国ブランドです。海の幸の数々は、文字どうりこの土地に住む人々の暮しの糧となってきました。春から夏にかけて真珠養殖の大切な作業が続きます。貝を海からひきあげ、一個一個の貝をこじ開けながら、あの輝く真珠の基になる核を入れる作業です。細かい手仕事だけに婦人たちの労働に負うところが大きいのです。「この輝く海をいつまでも!」これが宇和海に生きる漁業者の皆の願いです。

海を汚さないで
 7月20日は「海の記念日」です。この日は毎年、家族総出で海の掃除をします。海は生産の場であり、暮しの場です。青壮年の男たちは漁船で沖合いまでゴミを拾いに出ます。婦人たちは海岸線に沿ってゴミを集めます。拾ったゴミは、トラックで焼却場に運びますが、トラックで4台にもなると言いますから驚きます。驚くのは量だけではありません。針がついたままの釣り糸、使い残しのナマエサ、ビニールの袋に入ったままの弁当、使い捨てのオムツまであります。スポーツ紙につり情報がでた週の週末は特に釣り客がどっと押し寄せます。遊びほうけた釣り人の後始末は、浜の人々がしなければならないのです。海は、都会の人々には憩いの場であり、リクレーションの場であることは言うまでも無いことですが、同時にというよりは、そこで暮らしている人々がいることを忘れないで欲しいのです。きれいな海を残すのは、海から恩恵を受けている人々一人一人の心がけなのです。
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輝く海で
海を汚さないで
海からの豊かな恵み
誰でも作れる廃油石鹸
お祭りに石鹸を配布
石鹸運動は継続が大切
大切な子供の目

手作り石鹸(固形)
牛乳パックを使った廃油石鹸の作り方