----- 九州最東端に巻網船団が集う“男の港”がある(P6)-----
 
大分県漁協・鶴見支店
組合員・桑原政子さん
桑原さん
 巻網漁船の水揚げが終わりセリ場も落ち着いてから桑原政子さんに話を聞く機会を得た。彼女は前婦人部長で、昨年の料理コンテストに『ブリ丼』を作って参加した。これは地元料理の“りゅうきゅう”と“さつま”(後記)を合わせ大分の“豊の生きブリ”を使ったものだが、「優勝はできなかったけどとても楽しかった」と語る元気な笑顔が印象的だった。桑原家は夫婦、家業・(有)漁勢水産の社長である33歳の息子夫婦の4人が組合員だが、「鶴見では昔から女性も組合員になっているけど、他では組合員になっていない女性が多いので驚いた。女性も組合員になるべきでは…」と言う。また、1県1漁協になったことについて「これまでは何かにつけて全て漁協・漁協だったけど、感覚的に漁協が遠くなり身近でなくなった」「農業と違い即座に判断しないといけないのにすぐに返事が返ってこない」「助け合うのが組合なのに油代にしても安いとは思えない。組合員に見える形で効果を出さないと意味がない」と率直な意見を伺った。一方、魚食普及にも熱心で、「鶴見の子供たちには旨い魚の味を忘れてほしくない。よそに出た時、初めてその事に気づくと思う」と中学校で魚の三枚おろしなどを指導している。

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鶴御崎灯台を目指す
巻網漁船が入港
セリ場には興味をそそる物が

組合員・桑原政子さん
迅速な対応を
新鮮市場「里の駅」
鶴見町の郷土料理