-----九州最東端に巻網船団が集う“男の港”がある(P4)-----
大分県漁協・鶴見支店
鶴御崎灯台を目指す
 
鶴御崎灯台
翌朝5時、水揚げ情報の電話サービスにかけたところ、残念ながら「悪天候のため全船休漁です」との答えだった。それでは、と次日に期待しつつ鶴御崎まで行ってみることにした。松浦港からはずっと海沿いのクネクネ曲がった狭い道路が続き、その途中に幾つかの漁港があった。鶴見町は1カ月前、記録的な大雨が降り土砂崩れや床上浸水など大きな被害をうけていた。鶴見半島には大小36河川の河口があり満潮と重なったことが災いしたようだが、山が迫る海岸線の道路を走っていると「然も有りなん」と思う。
 猿戸(さると)の港に立ち寄ると、ちょうど出漁しようとしている漁師がいた。建網漁船だそうで、真ん中に紋がある“モンダイ”が獲れると言っていた。
建網漁船と漁師
その先には1カ統の巻網船団も停泊していたので、「この船も多分これから出るのだろう」と思う。
 梶寄(かじよせ)浦の港は数十隻の漁船が係留でき民家も多い所だった。そこから鶴御崎までは徐々に山を登って行くことになる。途中、大島が見事に見渡せる場所があり白い波が立っていた。“元の間海峡”といって波と波がぶつかり合う場所だそうだ。大島は想像以上に大きな形の良い島で素晴らしい景色につい見とれてしまった。そして念願の鶴御崎灯台を眼下にする場所まで辿り着いた。その先にかすかに見えたのは四国だろう。時間の関係で灯台には行けなかったが“豊後鶴御崎男の港”の灯台を見たことで満足だった。
 
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鶴御崎灯台を目指す
巻網漁船が入港
セリ場には興味をそそる物が

組合員・桑原政子さん
迅速な対応を
新鮮市場「里の駅」
鶴見町の郷土料理