静岡県・由比港漁協
 
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素干し桜エビ
 12月初旬、秋の“桜エビ”漁が行われている由比港漁協を訪問した。東京駅からJR東海道線でコトコトいく手もあるが、最も速いのは新幹線で静岡まで行きJRで5駅戻る方法だ。由比はかって江戸と京つなぐ東海道(現国道1号線)五十三次の第16番目の宿場町として栄え、長さ1kmの街道に32軒の旅籠屋が並び箱根に次ぐ旅籠率の高い町だった。今でも旧東海道沿いには古い家並みや木塀、神社仏閣が残り、浮世絵師安藤(歌川)広重が描いた「東海道五十三次」が展示されている美術館もある。そして、何と言っても日本一の桜エビ生産地として有名だ。日本では駿河湾でしか獲れない特産エビは由比町の基幹産業でもあり、町全体で“日本一桜エビの町づくり”を進めるなど町づくりの一環としても需要な役目を担っている。

漁協は不思議な場所にあった

 由比駅から旧東海道を4~5分進み、右折してガードをくぐったと思ったらいきなり目の前にいっぱいの船が現れ驚いてしまった。まるで混雑した駐車場のように白塗りのきれいな(?)船がぎっしりと
漁港
隙間なく係留されている。ふと港全体を見回してみると、港の両サイドには東名高速道路と国道1号線が走っていて、どちらも切れ目なく車が走り抜けている。二つの大きな道路に挟まれたこんな場所にある漁港と、そこに密集するレジャーボートとも思えるような漁船団が合わさった風景は何とも不思議で仕方なかった。
 市場の方で大勢の女性の声がしたので覗いてみると、皆でブルーのプラスティックのカゴを洗いながら積み重ねて整頓している様子だった。早速、漁協事務所に実石滋総務部長を訪ねる。
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漁協は不思議な場所にあった
日没と同時に漁開始
桜エビは大型が人気

宮原組合長に聞く
加工場では
モニュメントと直販所
桜エビ料理
漁協のホームページのご案内