サバの棒受け網漁船も帰港 |
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善生丸 |
魚仲買人組合が経営している食堂で朝食を食べ終わったと思ったら、そろそろ棒受け網漁船の入港時間となった。「晴れていると富士山がよく見える」という岸壁で待っていると、『第1相生丸』60dが元気よく帰港した。続いて組合長所有の『善生丸』60dも。いよいよ待望の“サバ”が見れるのだ。
アジ・イワシ・サバとも俗に言う「青物」の魚でパッと見た感じでは区別がつけにくいが、やはりサバはひとまわり大きくて立派だった。選別機で大・小に分けられるが、棒受け網漁船の水揚げにはサバのほかに“オアカ”という尾の赤いアジが半分混じっていた。東京ではあまり見かけない魚だが刺身で食べると旨いそうで、「鹿児島に送る」のが多いと言っていた。
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棒受網漁船の選別 |
「相生丸」の船長の話では、「昨日午前10時半に出港した。6時間かけて三宅島沖まで行き、午後5時から翌午前3時まで37回操業した」「だいたい1時間に5回やるね。昨日は魚群が浮いてこなかったから探しながら動いたからね」と。何でもモウカザメが2〜3回出たそうで、「餌を撒いてもサメが現れるとサバは逃げてしまう」そうだ。
ふと、隣の「善生丸」の水揚げ場所を見ると体長150cmほどのサメが揚げられていた。それほど大きいサメではないが頭の占有率が大きく、半分開いた口と鋭い歯は迫力がある。エラ腹を出していた漁師に「あんたの足くらいはパクッと食べられてしまうよ」と言われ、もう一度じっくりノコギリ状の歯を観察した。「善生丸」は小川から5〜6時間の好漁場とされている銭洲(ぜにず)に向かったが魚がいなかったので三宅島方面に移動したらしい。魚の選別をしていた組合長が、「若い乗組員が多いでしょう」と言うように、他船に比べ若い漁師が目立った。
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