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海洋深層水の貯水タンク |
荷捌所のはずれに大きな四角いタンクが設置されていた。海洋深層水50dが入る『貯水槽』で、「水揚げの時いっぺんに多量の水を使うのでポンプアップして入れてある」。国の補助で県が実施した“駿河湾深層水取水管敷設工事”は2000年に完成。荷捌所を支えている18の柱全てに蛇口が取り付けられていて、市場内は全てが深層水で処理されている。また、ここに水揚げする漁船も存分に利用できることになっているという。明日は巻網漁船・棒受け網漁船・定置網漁船の入港がありそうだ。 |
セリ前の市場で
翌朝6時の市場はまだ薄暗かったが、市場関係者が集まる控え室にはすでに数人の仲買人たちがストーブを囲み談笑していた。黒板には入港予定の漁船の名前や積荷・数量などが掲示されていた。それによると、6時40分に戸田の巻網漁船『第16大師丸』300dがイワシなど7dを水揚げ、
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いわしのせり |
定置網揚げ船『鰤丸』も混じりで14d、9時過ぎからは5隻の棒受け網漁船が100トンの水揚げ予定と記されている。
「“丸ピン”とはどんな魚ですか?」と側にいた人に聞くと、「ゴマサバの小さいので“サバ節”に加工するんだよ」「そば屋のダシはみんなサバ節を使ってる。あとはフリカケかな」。サバは3〜4月が1番多く、マサバは秋から春、ゴマサバは秋に脂が乗るという。今獲れているのはほとんどがゴマサバらしい。
控え室のすぐ前で魚箱に魚を並べている人がいたので近づいてみると“タチウオ”だった。大きいのは1尾700gある。“曳っ張り漁”の『三郎丸』が漁獲したもので、1本の綱に30本位の針をつけ、サンマ・サバの切り身を餌に釣る方法だ。約30隻が曳っ張りをしているという。天候次第で“フグ”も掛かる。タチウオは`2,450円、立派な天然トラフグは`6,500円の値が付いた。 |
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