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巻網漁船「第16大師丸」 |
最初に入ってきたのは定置の「鰤丸」で、積荷はアジ主体だったが中に大きなボラが混じっていた。間もなく勇壮な巻網漁船「第16大師丸」が入港し水揚げが始まった。乗組員は11人で、前日の午後1時に出港したが「今回は宵は当たらなかったので1回巻いただけ」。多いときは一晩で4回巻くというから不漁だったのか。クレーンを使って大型の選別機の上に水揚げされ大勢で選別する。大・小のほか、マイワシとウルメイワシに分けるから大変だ。ベルトコンベアーに流れてくる魚を瞬時に1尾ずつ見分けなくてはならない。聞いてみたが、「そう正確にはいかない。よく混じってるよ」と仲買人。当然、選別には時間もかかるが、それでも600`入るプラスティックのタンクは見る見るうちに一杯になり、頃合を見計らってタンクごとのセリが始まる。
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選別作業 |
「17番(柱番号)でウルメを販売します」とアナウンスがあると仲買人がどっと集まりセリ人が「えー、○○円」と言い始めると、買人はそれぞれセリ人に向かって金額を叫ぶ。水揚げ数量7dのうちマイワシは約1割しかなく、この日の相場はマイワシ100〜110g物が`450円、80〜90g物が`350〜400円。ウルメイワシは大型が`350円、小型が`70〜100円。「漁薄で高値」だった。
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