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小川市場 |
焼津と聞くと「遠洋漁業の基地で冷凍カツオの水揚げ日本一」というイメージが先行するが、実は沿岸・沖合漁業の基地でもあり特に“サバ”の水揚げ地としても有名だ。焼津漁港には「焼津地区」と「小川(こがわ)地区」があり、昔から焼津は冷凍物、南側の小川は生鮮物と扱う魚をうまく棲み分けしてきた。小川地区に水揚げされる魚すべてを扱っているのが小川漁協で、サバ・アジ・イワシなどは仲買業者を通じて全国に送られている。最も鮮度を問われる魚種でもある“サバ”で注目されている小川漁協には何か秘密兵器でもあるのだろうか…。焼津駅からタクシーを拾い2001年の海づくり大会に合わせて完成したオーシャンロードを南に走った。 |
二つの大きな財産
1969年に始まった焼津漁港の整備計画は現在も続いているが、小川漁協が現在地の外港に移ったのは1989年。旧漁港は水深が
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市場岸壁 |
4mしかなく300d級の船は入港できなかったが、外港(水深5m)ができたことで伊豆方面の中型巻網漁船などが小川で水揚げするようになった。外港の埋立地総面積は約76,000uで岸壁の長さ450m。広い荷捌所、トラックエリア、貯氷庫、漁協事務所、製氷工場、冷蔵庫に加え、何と全国の漁協の中で唯一コンピューター操作で管理できる『全自動冷蔵庫』まで設置されているという。さらに特記すべきは最深部の水深が日本一の駿河湾から7kmのパイプをひき海洋深層水を使用しているということだ。海洋深層水は富山・高知・沖縄でも多分野で使用されているが、それを市場全体に配管し鮮度保持に活用しているのは全国でも小川漁協しかない。漁協にとって重要な大きな財産を二つも持っているということになる。 |
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