内海から外洋への引っ越し
ojika9
ポリエチレン製の浮きダル。「私は浮きダルを二段にしているから、強い風が吹いても耐用性が高い」と遊佐さん
  6月になったところで、それまでの内海から、カキを吊した浮きダルを漁船で外海へ引っ張っていきます。「私たちは浜に近いところを内海と呼んでいるが、正確にはここも外海。ここで稚貝から育ててから外海へ引っ越す。これを沖出しと言う」
  稚貝を内海で育てるのは、穏やかな海で殻を大きく育てておかなければ、外洋に出たときに潮流の強さに負けてしまうためです。次に外洋へ移すのは、プランクトンが豊富な海で身を充実させるためだといいます。  こうして、その年の10月から翌年の3月までにのあいだに収穫します。



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CONTENT
美味なカキが食べたくて牡鹿半島へ
牡鹿のカキを酢ガキで食べる
ここのカキの美味なわけ
海が荒いから浮きダルからカキを吊す
内海から外洋への引っ越し
まだ暗い午前4時半にカキの収穫へ出船
ゆでカキの作り方
カキの漁師料理