海が荒いから浮きダルからカキを吊す
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これがカキの種を付着させるホタテの殻
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  給分浜のカキ養殖は垂下式。垂下式の多くはいかだからカキを吊す方式ですが、ここのはそれと異なった延べ縄式。ポリエチレン製の浮きダル数個をロープで結びつけ、いかだの代わりにします。「ここの沖は外洋のため海が荒く、いかだ式では持ちこたえられないから」という理由だそうです。
給分浜のカキ養殖は7月の種採りから始まります。海中に漂うカキの種をネットで採集調査して、種がほどよく生育したと判断したころで、ホタテの殻を浮きダルから吊します。7月から8月にかけて、1本の針金に50枚から70枚のホタテの殻を通して吊しておけば、自然にカキの種が殻に付着するのです。
  「1枚のホタテの殻に通常30個から40個のカキが付着する。これが100個から200個になれば大漁になる」と目を輝かす遊佐さん。
そのままカキの成長を待ち、翌年の3月から5月にかけて、今度はカキ稚貝の付いたホタテの殻をロープにはさみこみます。そのまま海中に吊しますと、シューリガイが付着してカキの成長を悪くします。そのためカキの付いたロープを巻いて、5メートルほどの海底へ3カ月ほど沈めておきます。こうするとシューリガイが付着しないそうです。
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