タイトル写真提供 : 斉藤 高根氏



美味なカキが食べたくて牡鹿半島へ

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午前7時ころになると、カキ漁船が次々に漁場から帰港してきた。
  宮城県の石巻駅前から鮎川行きのバスに揺られて約1時間30分、牡鹿半島のおよそ3分の2を過ぎたところで給分浜という集落に到着します。ここの沖は親潮と黒潮が交わることから、たぐいまれなほど海の幸が豊富で、食いしん坊のぼくにはお気に入りの土地です。




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船上でカキをむいてくれた遊佐さん。海水で洗って試食。うまい!

  給分浜は全国一の漁獲量を誇るアナゴ漁でよく知られていますが、カキ養殖の盛んな土地でもあります。表浜漁協組合の組合員300人余のうち、70人以上がカキ養殖に取り組み、いわゆる「牡鹿のカキ」を育てています。
  そのカキ養殖業者の1軒であり、表浜漁協組合員の遊佐照勝さんから電話がはいりました。「早く来ないとカキのうまい季節が終わっちゃうよ」。給分浜のカキシーズンは10月から3月まで。ぼくが鮎川行きのバスに乗り込んだのはいうまでもありません。

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CONTENT
美味なカキが食べたくて牡鹿半島へ
牡鹿のカキを酢ガキで食べる
ここのカキの美味なわけ
海が荒いから浮きダルからカキを吊す
内海から外洋への引っ越し
まだ暗い午前4時半にカキの収穫へ出船
ゆでカキの作り方
カキの漁師料理