----- のり養殖のトレーサビリティーと観光事業に取り組む (P4)-----
香川県・東讃漁協
田中さんののり加工場を見学
田中克知さんと息子さん

  『三本松のり養殖研究会』の会長、田中克知さんの加工場に案内してもらった。入口を入る前から磯の香ばしい匂いがし、工場内は機械がフル稼働、奥では女性陣が出来上がったのりを選別しながら束ねる作業をしているのが見えた。 39 歳の田中さんの家では 20 年前からのりの生産・加工をしている。「昔は刈ってきたのりを手で(のり簾に)かけていたから大変で、今は男 3 人だけど昔は 10 人もいた」「子供の頃から手伝っていたけど、海がきれいだったせいか昔の方が“きれいなのり”ができたような気がする。自動の機械になって量はできるようになったけど…」と田中さん。
できあがったばかりの海苔
加工機「ワンマン」

午前 6 時、2ヶ所にある養殖場に刈り取りに行き、集めたのりはタンクに納め 1 晩ゴミやエビなどを取り除くための作業が行われる。加工機は午前 3 時から稼働し、製品が出来上がるまでに 3 時間かかるそうだ。「全自動加工機“ニチモウのワンマン”はうちが日本で最初に入れたのでニチモウ本社には写真が飾ってある」と自慢げだった。「そこそこ寒くなってくれた方がいいんだけど、今年は海水温の冷えが遅く 16 ℃ある。 14 ℃くらいまで下がってくれれば…」と言っていた。田中さんの作ったのりは主にコンビニのおにぎり用に使われているらしい。港に戻ると、田中さんののり刈り取り船『竹吉丸』が止まっていた。


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