----- 県初の認定漁協には旨い魚と大規模製氷・冷蔵施設があった(P5)-----
新潟県・新潟漁協
セリ枠で移動するセリ

セリ枠
  午前 5 時、セリ開始のベルとともに4ヵ所で一斉にセリ人の声があがった。買人が声で返すので市場は俄然にぎやかになった。久々に聞く市場らしい威勢の良い声だった。おもしろいのは“セリ枠”を移動させながら行うことで、買人は枠の周囲にぶら下がるような格好で魚を見ながらセリ落としていく。買人は小売り魚屋、仲買、卸で、「昔は半分が小売りの魚屋だったが今は少なくなった」。

加藤禎二郎さん

  気になったのは、対岸でも同時刻に3卸会社(新潟冷蔵・丸井水産・山津水産)がセリを行っていることだ。こちらは買い付け商品を仲卸が買う。地元のすし店などに卸している仲卸『大和水産』の加藤禎二郎さんはこの点について、「同じ品物もあるので荷を選べるメリットがあり客のニーズに答えられる。向こう側にいる仲間と携帯で情報交換しながら買う」と。


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