ナンバンエビやズワイガニも揚がる
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佐藤政志市場事業部長
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山田俊郎さん |
翌朝はまだ真っ暗な午前 3 時半に市場に向かった。佐藤政志市場事業部長が「 3 時半頃からセリ場の区分が始まる」と言っていたからで、岸壁では数隻の漁船が水揚げしていた。中でも底曳き網漁船『第八金吾丸』 29 dには「世界一旨い」という“ナンバンエビ”があった。見事な朱色をしている。 26 年間船頭をしているという山田俊郎さんによると、「量的にはエビは獲れる方。船上で大中小に分け1箱3`入りにする」そうだ。 50km 沖合が漁場で、他にはアラ・ホッケ・ズワイガニも揚がっていた。ズワイガニ漁の解禁は通常 11 月に入ってからだが、新潟だけは 10 月 1 日が解禁となっている。
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ズワイガニ |
荷捌き場は地の物、佐渡の物、県外からの搬入物と並べる場所が分かれている。佐渡物は県漁連からの委託販売で漁協の職員が毎日フェリーで運んでくるというが、佐藤部長によると「漁獲の半分しか入らない」そうだ。しかし、「冬場も佐渡の南側、赤泊・小木は操業できるので仲卸にとっては魅力ある商材となる」。また、セリ場の魚は船ごとに並べられているが、「同じ 1 人乗りの板曳き漁船でも 30 代の漁師は 61 箱、 70 代の漁師は 30 箱と大きな差がある」(佐藤部長)。 |