鮮魚の入札を見るため再び支所に戻り、橋本法則支所長に話を聞く。漁場は伊勢湾から伊勢湾口で、答志沖にある中央断層の岩礁が魚の産卵場所になっていて魚が成長しやすい条件が揃っているという。水揚げされる魚種も多く恵まれた海況のもと答志支所では合併前から直販を開始しており、その顧客やノウハウを直販事業課に持ち込んだ。お中元戦略は好調で、中でも『アワビ・サザエセット』 9,500 円(写真)は大人気とか。 9 月 15 日には“イセエビ”漁が解禁となり、一般販売のほか暮には『お歳暮』としての需要も期待できる。この夏からは“イタボガキ”と呼ばれる天然の岩ガキに加え、 3 年前から研究会を作って育ててきた“養殖の岩ガキ”の出荷も始めた。三重県は全国に先駆けカキの安全・安心への取り組みを始めたところで、
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タコの干し物
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採取場所の海洋調査結果を発信するとともに『安心マーク』を添付し安心確保に取り組んでいる。
やがて水槽を移動しながら行う鮮魚の入札が始まった。この手造りの活魚水槽は海水が段々と下に流れていくように工夫されていて苦心の跡が伺える。意外とタコが多く、近くの干物店には珍しいタコの姿干し(?)があった。その他、村田課長が「ビールを飲みながら食べると止まらなくなる」ほど旨いという“ウタセエビ”もあった。 |