----- 広域合併3年目は基盤強化と新事業展開を推進 (P5)-----
三重県・鳥羽磯部漁協
岩ガキと生シラスの入札
 
カキの入札
生シラス
  島で大答志と呼ばれる場所には見たこともないような大きなカキがズラッと並んでいた。どれも天然物の“マガキ”だが、よく見ると表面が平らの物とそうでない冬場のカキを巨大にした物とがあった。話によると、平らの方が“岩ガキ”で海中に潜りバールのような器具を使い岩から剥がすようにして獲るらしい。どちらも3〜4年物というが岩ガキの方が旨くて高値と。    入札は漁協職員が薄い台のような板を首に下げ、仲買人は値を書いた竹棒をその上に乗せていく。何十個単位かで入札されているようで、次々に開示され落札者が決まっていく。答志島の住人の仲買人さんは、落札したカキを発泡箱に並べ出荷準備をしていた。大阪方面への出荷が多いそうで、落札価格は「大きいのが 1 個 500 〜 600 円、小さいのは 100 円位かな」と言っていた。村田課長によると、「合併で仲買人が増え愛知方面からも買いに来る」そうだ。  
  その隣では“シラス”が水揚げされ始めた。シラス漁は“ばっち網”で行われ、 1 桶約 30 `の氷詰め状態にして市場に並べられる。戻ってくる漁師も若い人が多いし市場で帰りを待つ奥さんたちも若い人が目立っていた。価格は 1 箱 35,000 〜 36,000 円で加工関係の仲買人が多い。生のシラスは以外に大きく、「生シラスは酢ミソで食べると旨い」らしい。

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