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養殖生簀
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市場のセリはまだ続いていたが、魚類養殖の現場を見せてもらえることになり市場の対岸、トロール船団の基地となっている向灘地区へ回る。八幡浜漁協の扱い数量・金額でも近年は養殖物の台頭が目立ち、八幡浜湾だけでも4業者が150〜160基の養殖生簀を設置している。養殖物のほとんどは活魚として各市場に出荷するため、漁協でも今後は活魚水槽や運搬用の活魚車を増やす予定だ。
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松本薫平さん
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松本薫平さん、多美子さん(婦人部長)の家では生簀33基にタイ・スズキ・アジ・サバ・カワハギ・ハタ・メバルの7魚種の養殖をしている。生簀は10m×10mの正方形で、沖合い300m、水深40mの場所にある。残念ながら「スズキとタイの出荷が終わった」後だったが、「これから給餌作業に出る」というので船に乗せてもらうことにした。まずは倉庫から餌料を給餌作業船『新生丸』に積み込む仕事が始まる。1袋20`入りの配合飼料の袋にはE−3、E−5とかV強化などと書かれているが、それら袋のほかに何種かを機械で混合した物、ジャミの入ったモイスペレットも用意されている。
生簀に着くと、多美子さんが船からヒョイと生簀に移った。海上でテキパキと仕事をこなす彼女が実は"カナヅチ"だとは思えない。出荷待ちのタイの生簀にはモイスペレットを与える。「料理にみりんを使うように、色・艶を出すため」だそうだが、「今日はちょっと水温が下がったせいか食いが悪い」と言う。魚が小さい時期1年間は手で給餌するが、その後は自動給餌機でタイマーセットし労力を省く。驚いたことに、「ここは大型フェリーの出入りが多いので海水が自然に浄化される」そうで海水は澄んでいる。 |
海と遊ぶおさかな牧場・シーロード |
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シーロード八幡浜 |
養殖生簀の設置場所から少し離れた所に『おさかな牧場シーロード八幡浜』がある。世界最大規模の"びゅうブリッジ"は81mの片持ち型斜張橋で生簀釣りや外釣りが楽しめる。この施設には展望台・直売所・休憩所などもあり漁協も出資している。橋の先端まで歩いてみたがかなり揺れてスリルがある。釣り客の1人が小さいがタチウオを釣り上げていた。 |
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