----- 多魚種が水揚げされる西日本有数の漁業拠点(P5)-----
 
愛媛県・八幡浜漁協
沿岸漁船も水揚げ
マルアジ

その間にも延縄船『松栄丸』がハモを、中型巻網船『太陽丸』『第57日栄丸』がそれぞれアジ・サバを水揚げし、空いた船倉に何百`ものバラ氷を詰め再び出港していく。伊予海と宇和海の潮がぶつかる豊予海峡で獲れるアジ・サバは、"媛っ子アジ""媛っ子サバ"として好評だ。年間水揚げ量がダントツで多いのはアジ類(マアジ・マルアジ)の2,622dで、イカ類1,363d、タチウオ1,275d、エソ類963d、タイ類670d(いずれも2001年度水揚げ)と続く。巻網船は網をクレーンで持ち上げ選別台に水揚げし、魚種と大きさを分けながら15`入りの箱にする。「太陽丸」は70〜80箱くらいあった。

複数のセリ人が競る
セリ場風景
午前6時に小ロットのセリが始まった。目方売り、箱売り、活魚、クズシ物などに分かれているので、3〜4人のセリ人がアチコチでいっせいに声をあげ、時にはマイク放送を使って買人を呼び寄せる。「エビから何からいろいろ売っていきますよ。来てくださいよ」「はい、オオダイ・コダイいきますよ」―と言っているように聞こえた。買人はセリ人だけにわかるように上着で隠すようにして値を示し、競り落とした値は間違いのないようテープに録音しておく。居合わせた山田功第2事業部部長によると、「産地市場なので荷がある間は競るが、昼頃までに終えないと消費地送りが遅れるので3〜4人で競る。ここは仲買が強いから浜高。今日は売れ筋のアジ・サバ・タチウオが少なかった」そうだ。
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沿岸漁船も水揚げ
複数のセリ人が競る

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