----- 多魚種が水揚げされる西日本有数の漁業拠点(P2)-----
愛媛県・八幡浜漁協
⇒八幡浜漁協の組合員数は545人で、所属漁船は沖合いトロール漁船のほか491隻。最も多い漁業種類は一本釣りで136隻(1〜5d級)、続いてすくい網43隻(1〜3d級)、フグ延縄37隻(1〜5d級)、磯建網33隻(1〜3d級)、機船船びき網27隻(1〜5d級)の順で、5d以上の船は巻網船など19隻。沖合いトロール漁船は120d級が主体で漁の解禁は9月1日(4月まで)。愛媛沖・宮崎沖・鹿児島沖というように各船によりそれぞれ漁場の鑑札を取得している。操業は2泊3日から3泊4日で行われ、鮮度・経費面から他港で水揚げして八幡浜市場までトラック輸送するケースもある。城戸さんによると、明日の朝は2カ統のトロール船団が入港すると言う。

再建どきを迎えた関係設備

漁協の施設

本部事務所のある建物は1987年に竣工したものだが、隣接する冷凍冷蔵工場(1972年)、製氷工場(1978年)、モイストペレット製造工場(1986年)はそれ以前に建てられたもので、「ほとんどの施設・道具が20年以上経っているので考え時です」と城戸さん。
 製氷工場は、角氷を日産20d製造できる。貯水能力200dで、貯水タンクは昨年新しく造り直した。角氷は1枚16貫(約60`)が1,500円で、1日平均20数dを24時間体制で出荷している。担当者は、「過去の記憶では1日に100d出たこともある。その頃は大型船が多かったからね」と話してくれた。
 冷凍冷蔵工場の凍結能力は12dで、冷蔵能力は760dだが、冷蔵能力3,240dの冷蔵庫工場もあり、冷凍食品や冷凍水産物、スリ身などを漁協が買い取り販売している。また、取り扱い金額の伸びている養殖業からの需要でモイスペレット製造工場のほか、配合飼料倉庫、飼料保管施設なども充実している。その他、大島支所からの魚を運ぶ運搬船『島栄丸』10.36d、10d級の大型活魚車を含む輸送トラック3台を所有。

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再建どきを迎えた関係設備


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