2001年11月
この磯の香りをあなたに

海の資源を生かすのは人

イカの「沖漬け」 絶品だよ!
イカつり船竹栄丸船頭 竹内 秋雄(江差)

電気が特徴的なイカ釣り船
 漁は、まあまあだな。20〜25尾詰で100箱か。この他に「沖漬け」7ケース。これだけが一晩の漁だよ。今年はそろそろ終わりだ。二人乗りだからイカ漁で1,500万円は欲しいな。春先に石川県まで出かけて秋の前浜操業まで6ケ月も働くんだからなあ。問題は獲った漁ではなくて、値段だよ。今年は特に安く、去年の半値だよ。
 本物の沖漬けは、沖で釣り上げた活きているイカをその場で醤油に入れるとイカが醤油をすいこむ、これが「沖漬け」だ。30年程前に、この浜の若い連中が始めたものが今では特産品だよ。組合の加工場からの注文で檜山の特産品として売り出しているよ。冷凍するとルイベのようにして食べられるとなかなかの評判だよ。インターネットにも出ている筈だな。
これぞ本物!「イカの沖漬け」
 前沖の資源は大事にしてるよ。針を入れる時間は午前3時半と決めているんだ。ここの船は、その前に漁場に行って時間まで待っているんだ。夕べの漁場は松前沖だったから12時出航だったよ。

釣たらこ紅乙女紹介



8年後に皆で桜の花見を
婦人部長 古館 丸子(上の国)

 最近、全国の漁村で山に木を植える運動が広がっていますが、これは、北海道の漁村の婦人達が始めた運動なんですよ。私達も毎年広葉樹を植え、その管理を続けています。ここの海は確かにきれいですが、私達が子供の頃に比べると、大違いです。直ぐ岸辺まで埋め尽くしていたコンブの林は見る影もありません。雨が降ると上流から根こそぎなぎ倒された木が海に流れてきます。確かに道は良くなりました。ここで暮らしている私達には必要なことですが、それだけ山が開発されてきた影響が出ているのだと思います。山に降った雨は、林の中に蓄えられ、落ち葉の間を通ってわづかづつプランクトンと一緒に海に運ばれ、海の資源を育てるのです。豊かな森が沿岸の資源を育てているのです。
 今年の4月には、奥尻島で婦人部の総会を開きましたが、その機会に150人の会員全員で100本の桜を植えました。そして、8年目には、皆でこの桜の花を見にきましょうと申し合わせました。これからも、きれいな海と海の資源を守るために他の団体とも協力しながら山に木を植え続けます。
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CONTENT
この磯の香りをあなたに〜北海道ひやま漁協〜
この海の幸を全国の皆さんへ
海の資源を生かすのは人
紅乙女〜資源管理が作り上げたブランド
イカの「沖漬け」絶品だよ!
8年後にみんなで桜の花見を
あすへのステップ・育てる漁業へ
活アワビの直販に人気
おいしいですよ、サクラマス
キーはプラス付加価値
水産加工場と直売店
夕市の賑わい
子供たちも海が大好き!
奥尻小学校5年生の「イカ釣り体験」
北海道・浜のおかあさんの味!〜ホッケ料理〜