函館から大野国道・227号線を西へ50キロ、日本海に臨む歴史の町江差町へ。江戸時代、「江差の5月は江戸にもない」と言われたほどに日本海交易で栄えた町である。10月下旬中山峠はすでに紅葉の季節、北海道の秋は足早に駆け抜けていく。海では11月から特産のスケトウのはえ縄漁が始まる。ひやま漁業協同組合(大谷 實組合長)は、ひやま地方の海に面した全ての町村の漁業協同組合が合併して出来た組合である。上の国、江差、乙部、熊石、大成、北桧山、瀬棚、そして対岸の島・奥尻。これらの8町村にあった漁協が経営基盤の強化を目的に1995年、大同団結。乙部に本部を置く。
2001年3月現在、組合員数1,276名、年間の販売事業取扱高約70億円、貯金残高約170億円、加工事業・直販事業を合わせて約15億円。財務の整備と漁業の振興を2本の柱として、110名の組合職員ともども健闘中である。組合員の生活圏の海岸線総延長は、奥尻島周辺を含めて223,6キロに達する広がりをもつ。どの地区も典型的な沿岸漁業の浜である。五大主要魚種を揚げるとイカ、スケトウダラ、ウニ、サケ、ヒラメであるが、釣りたらこ「紅乙女」、活アワビ、イカの沖漬けなど統一ブランドとして売り込んでいる。サクラマスの放流、海洋牧場など栽培漁業にも力を入れている。
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ひやま漁協ロゴマーク |
11月はサケのシーズン |
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