----- 周年トビウオ漁と一本釣り活〆“首折れサバ” (P2)-----
鹿児島県・屋久島漁協
トビウオ漁の歴史

トビウオ
 トビウオ漁は 14 カ統(2隻で1組)のロープ曳きトビウオ浮式網、通称『ロープ引き』で行われている。「昔は5〜6月に河口付近に集まる“時期トビ”だけを刺し網で漁獲していた」が、「その後、与論島から移住してきた人々の知識・技術力でロープ引き漁法が開発され周年の漁になった」。

 

トビウオの水揚げ

資料によると、「戦前のトビウオの本場は栗生の瀬切れ付近の海だった。五丁ろの手こぎ船で出漁し、最盛期には栗生川に船を着け船上で寝泊りしながら漁をしていた」とある。その後、「動力船で親船1・子船1の組み合わせで行われるようになり、共同でチャーターした鮮魚船で鹿児島の市場に出荷するようになった」。しかし、「昭和 55 〜 63 年には乱獲か潮流の関係か時期トビウオ漁が衰退」し、平成に入ってからは現在のロープ引き漁による周年操業が主流となったようだ。資料の中には「安房におけるトビウオ漁を語る時、島外からの助っ人や移住してきた人たちの活躍を忘れてはならない」という一節がある。




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