近海イカ釣りは昼操業
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イカ釣漁船の入港 (夕方 )
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網を繕う |
久慈漁港はイカ釣り漁船の水揚げ基地でもあり、ピーク時には 60 〜 70 隻の漁船が係留されていた。今でも岩手・青森のイカ釣り漁船がここを拠点にしているが、夜間操業ではなく「朝出港して夕方帰ってくる」昼操業が主体だ。光で集めるのではなく、魚群探知機で海底にいるイカを見つけ「眠っているところを起して釣る」という。その分、釣り糸は長くなっているらしい。旧市場前岸壁がイカ釣り漁船の水揚げ場所になっているが、当日の沖はまだ台風の余波でうねりがありシケていたそうで、「いったん漁に出た船も引き返してきた」そうだ。
岸壁では定置網の網を 乾かし たり、切れた網の繕いをしている人たちもいた。「海藻がビッシリ付いたり岩にかかって破れたりするので、 漁の期間中数回は 網を揚げて入れ替える」そうだ。
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海岸風景 |
久慈市漁協は県で最初の「産地市場衛生管理高度化指針」のモデル市場となっている。殺菌海水や氷入りタンクの使用、鳥対策のネット張り、塩素殺菌消毒などが着実に実施され、事務所ともども市場もキチッと掃除・整頓が行き届いているのはすごい。
向井さんが漁港の南にある小袖海岸、夏には北限の海女が潜るという場所に案内してくれた。国立公園だけあって海岸風景は「さすがに素晴らしい」と感嘆するばかりだ。向井さんによると現在、久慈湾では湾口防波堤建設工事が進行中で、湾口約5 km を仕切る“ ケイソン ”が徐々に伸びている。これが完成すれば湾内の養殖も可能になりそうだ。
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