国産物にこだわる
食品
加工場では新商品も
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嵯峨松男工場長 |
漁協の食品加工場を見せていただいた。最新の設備を施した無菌化衛生工場で、白い長靴をはき 30 秒のエアーシャワーを通過して中に入った。ちょうど“しめさば”“しめさばかぶら漬け”の製造中で、フィレーにする一次加工作業のライン、味付け後にパックする二次加工ラインが稼働していた。嵯峨松男工場長によると、「サバが大漁の時に何かできないか…とシメサバの加工が始まった」そうだ。「昔は塩をふったフィレーを出荷していたがノルウェー産の輸入物につぶされ、残ったのが“シメサバ”だった。
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べっぴん・こはくしめさば
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しめさばかぶら漬けの加工
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しめさばかぶら漬け
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近海物、
特に地元三陸産 マサバを使った本物の味を提供したい」と。
全国の卸売市場を中心に年間 300 d出荷しているが、「味には自信があるので、今後は量販店や生協などにも拡販していきたい」と意欲的だ。工場の松前加工課長が、「塩水に1晩漬け、酢のみで何時間かしめた後、最終調味料で味付けする。かぶら漬けに使用するダイコン・ニンジンも地産でこだわりを持ってやっている」と話してくれた。甘酢仕立てが女性に好評とか。
今年は大型サイズのサバが多く、これを利用した新製品“べっぴんしめさば”“こはくしめさば”が発売される。ネーミングはどちらも久慈の名所・名産からとったもので、肌がスベスベになると評判の山根温泉“べっぴんの湯”、国内でも有数の琥珀(こはく)坑道がある町ということから考案されたものだ。他に、イクラ、新巻サケ、シメサンマなどの商品も作っている。 |