岩手県・JF久慈市
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久慈市漁協風景

 予定では台風 21 号が過ぎ去った後に久慈に着くはずだった。しかし、台風の速度が時速 30km ということで新幹線「はやて」の方がずっと速かったわけで、二戸から新幹線リレーバス「スワロー号」に乗り換え北東北横断ルート(久慈ルート)を走っている頃、台風は久慈市を直撃し暴風・大雨・波浪注意報が出されていたようだ。雨の降りつけるバスの窓からも水かさの増した濁流(久慈川の支流だろうか)がゴーゴー流れているのが見えた。三陸鉄道は運転休止、道路も一部閉鎖になったらしいが、それでも「スワロー号」はほぼ予定通り 1 時間ちょっとで久慈駅に到着した。



市場を感じさせない建物
 
漁協事務所内

 久慈市漁協の建物はとてもきれいで立派なものだった。階段を上り玄関を入った広いエントランスホールには大きな水槽やロビーがあり、「ここは市民ホール(?)」と思ったほどだ。手狭になった卸売市場施設解消のために建設された新市場は平成 2 年に完成。1階が床面積 4,800 uの市場で、荷捌き場のほか生産者・仲買人などの控え室、事務室、倉庫などが完備され、 2 階部分には漁協事務所や会議室・研修施設などがあるが、どの部屋も余裕たっぷりのスペースだ。さらに、その上には 久慈港や周辺一帯を見渡せる憩いの展望台もある。感心したのはその全てに掃除が行き届き整理されていることで、従来の漁協事務所のイメージからはかけ離れた“都会のオフィス”のようだ。十数年も経ったとは思えないくらい新鮮に見えるのは職員一同の心がけの成果なのだろうか。

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