----- チャレンジ精神で挑む県内第 1 号の広域合併漁協 (P2)-----
鹿児島県・北さつま漁協
阿久根本所、支所の特徴

<<阿久根本所・黒之浜支所>>

あくね華アジ
  阿久根本所は漁船漁業が主体で夜間操業のまき網・敷網、昼操業の吾智網・一本釣りなどが行われている。漁獲物はアジ・サバ・イワシなど青物が中心で、ブランド商品“華アジ”がある。  黒之浜支所は瀬物のイセエビ・タイ・ヒラメと1〜2d級の延縄漁船が漁獲するカサゴ(アラカブ)も多い。また、 30 年間「北さつま漁業黒之浜支所女性ウニグループ」が生産・加工を続けているムラサキウニのビン詰め“雲丹”は全国表彰を受けたこともあるほどの絶品。年間 5,000 本( 120g 入り、 2,500 円)の生産だ。 11 〜3月はガンガゼ(ウニ)も水揚げされる。

<<出水支所・長島支所>>

  出水支所では昭和 40 年( 1965 年)からクルマエビの中間育成が行われている。「月間 12 〜 13 d放流した」そうで、多い時には 1,000 万尾の生産量だったが「今年は 10 分の1の 100 万尾だった」。
ケタ打瀬船
また、出水には全国でも稀な『ケタ打瀬(けたうたせ)漁』がある。動力を使わない帆船で 11 月 15 日〜 3 月 31 日の期間八代海の漁区内で行われるもので時の風物詩となっている。「沼地にいる“クマエビ”をケタでかいていくとエビが飛び跳ねる」ところを漁獲する。しかし、多い時には 100 隻あった船も後継者もいなくなり今では 6 隻だけ。しかも、「正月のおせち料理用に焼いている人は 1 人しかいなくなった」と言う。その他、日本の“ノリ生産”の南限として支柱式のノリ養殖も行われている。
  鹿児島県の西北部と熊本県天草の間にある『長島』の西側半分が長島町(東側は東町)。 14 業者によるブリ養殖、ウニ・ヒジキなど採海藻漁業が行われているほか、天草との間「長島海峡」では“海峡アジ”も水揚げされる。

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