鹿児島県・北さつま漁協
 
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北さつま漁協本所事務所
 鹿児島空港から阿久根行きのバスに乗るとすぐ、東京・上野公園にある銅像の 2 倍はあろうかという巨大な西郷隆盛の像が見えた。鹿児島(薩摩藩)といえば何と言っても明治維新の牽引車となった西郷さんが有名で、“薩摩男”のイメージにもつながってしまう。約 2 時間、バスは紫尾(しび)山を越え 2004 年 3 月に開業した九州新幹線が通る“出水駅”を経て 肥薩おれんじ鉄道 阿久根駅に着いた。北さつま漁協の本所は阿久根にあり、それは駅からまっすぐ数十メートル歩いた先にあった。鹿児島県北西部の東シナ海・不知火海・天草灘に面する 2 市(阿久根市・出水市) 2 町(長島町・高尾野町)5漁協の合併は今、平成の漁協経営に維新を起こすべく立ち上がっている。

阿久根は大規模な水産流通拠点

 
新港

 阿久根本所は想像以上に
平瀬参事
大規模な拠点だった。沿岸一帯には事務棟のほか製氷工場が3つ、冷凍冷蔵 庫2つ、貯氷庫、冷蔵庫、給油施設、倉庫など水産物流通の主要基地であることが伺える。何しろ漁港だけでも旧港・新港・外港と3つあり、それぞれの場所に水揚げに応じた荷捌き場もある。その間は「ちょっと歩いて移動」というわけにはいかない 距離だ。阿久根漁港は昭和 38 年( 1963 年)に第三種漁港の指定を受け、東シナ海や日本海を漁場とする長崎県・福岡県・大分県・宮崎県など県外の大中型巻網漁船の水揚げ基地として発展してきた港だ。事務棟に平瀬美広参事を訪ね、砂畑奉作副組合長や尾野幸廣総務課長、鹿児島から駆けつけてくれた平山智章県漁連指導課長にも加わっていただき各支所の状況などについて話をしてもらった。
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