北海道・ 上磯郡漁協
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小谷石漁港の風景

 上磯郡漁協は 2004 年 4 月に渡島(おしま)半島の津軽海峡に面する「上磯町漁協」「上磯はまなす漁協」「木古内町漁協」「知内町漁協」の4漁協が合併したできたてホヤホヤの漁協だ。窓口になっていただいた管理部総務指導課長の富森昌孝さんに連絡を取ると、「知内(しりうち)の“まこがれいまつり”を見て下さい」ということだったので楽しみに出かけて行った。知内は北海道と本州を海底でつなぐ『青函トンネル』の北海道側出入り口がある場所だが、知内駅に停まる電車は 1 日に 2 本くらいしかないので特急の停まる木古内駅で降り、そこからはバスかタクシーを利用することになる。
富森昌孝さん
事前にカレイのことを調べてみると、種類は日本近海だけでも約 40 種あるらしいが、マコガレイは暖流と寒流が交わる好条件の知内沖が北限で、それだけに「脂のある上質な身が旨い味を引き出す」そうだ。祭の準備で大忙しの前日、知内町に富森さんを訪ねいろいろと案内していただいた。


知内中の川支所には池のような生簀があった

 
生簀

  祭の会場となる知内町の知内中の川支所は国道 228 号線沿いにあり、中の川漁港はもともと近くにある北海道電力の発電所に油を運ぶタンカーの停泊港として造られたらしいが平成 5 年、道に移管され漁港としての認定を受けた。岸壁に面して事務所の入った生簀棟と加工場があるが市場はない。知内中の川支所は「生簀棟が市場」といった感じで、大部分を占める池が連なったような生簀にはマコガレイをはじめとする活魚が入っていた。生簀は「海水を 17 〜 19 ℃に設定して循環させている」そうで、「水揚げされる魚の大半は活魚で出荷する」。 各支所にも市場はなく、集荷場に集めて函館地方卸売市場へトラックなどで陸送されるという。 知内町の沖合1〜 3.5km は幅1 km に渡り底が砂地になっていて、ホタテやカキの養殖場が設置されているほか、マコガレイなどを漁獲する底建網漁が行われている。 漁船は養殖漁業と底建網漁業を兼ねた4〜5トン級が主流で、底建網漁の網起し場所は1組合員につき3ヶ所と決まっているそうだ。
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