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のり集荷選別作業所 |
漁協の並びにある海苔選別所を見せてもらった。ちょうど選別作業中で、10枚ずつ束ねられた海苔が検査官によって等級分けされ、屋号と等級印が押され箱詰めされていた。海苔の等級は100ランクもあり、それを瞬時に区分けするには相当な選別眼と経験が必要なはずだ。
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のり摘み取り船 |
早速、休憩時間に入った検査官の金子智利さんに聞いてみると、「色・艶・破れ・縮み・痛みなど全部覚えるには最低3年はかかる。黒くて艶があって破れのないのがいい。
目方は4〜5段階ある」とか。ちなみに金子さんはこの道50年のベテランで信州の出身だそうだ。海苔検査官には信州の人が多いと聞き、「なぜ海のない信州の人が?」と疑問を抱く。金子さんによると、
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検査官の金子さん |
「信州人は夏は農業し冬は出稼ぎに行く。最初は東京湾で、 多い時は3,000〜4,000人が海苔生産の出稼ぎに行っていた。父親が千葉で海苔の産地問屋をやっていた関係で自分もこの世界へ。今でも東京で海苔を扱っている8割は信州人」だそうだ。この選別所では1日300万枚の海苔が箱詰めされている。1箱には3,600枚入っている。
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