組合長の話
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本吉組合長 |
本吉與四郎組合長が、事務所内に掲げられている昔の写真などを見ながら話をしてくれた。組合長は、「この辺りは昔からずっと日帰りの沿岸漁業で、3〜5dの一本釣り漁船と刺し網漁船が主流」とし、「昭和43年までは今は漁船の停泊場所となっている小寄(こよせ)港で水揚げが行われていたが狭いこと、うねりが強いことから現在地に移った」「これは昭和3〜4年だと思うが、定置網に100`級のクロマグロが入っていた時のもの」「これは昭和10年、定置網で大漁のブリが水揚げされた時の写真」と説明してくれた。
また、「鴨川沖合の大陸棚には黒潮が日本海溝を通って流れ込み、それに乗ってくる魚が定置網に入るので魚種も多い」ことや、昭和62年(1987年)に利用調整事業の全国第1号として始められた“フィッシャリーナ”が昨年完成したことなどについて話してくれた。
この60隻収容可能のマリーナは市と漁協による第3セクター方式で運営され、
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フィッシャリーナ鴨川 |
海洋性レクリェーションの伸張とともに増加するプレジャーボートと漁船の安全確保に力が注がれている。
水揚げ量が減っている点について問うと、「今年は去年より3〜4割落ちている。イカは資源量の減少が原因だと思うが、ほかは潮の関係だと思う。異常な暖流傾向で、東シナ海に多い“ハリセンボン”が来てサザエがみんなだめになった。海水温が26度あるとアワビは大丈夫だがサザエは死んでしまう。2〜3年前からは四国・九州の魚“キンメモドキ”が来ている。この辺りでは2`物が主体なのに定置網に9`物のカンパチが入った。ヒラマサは春の魚なのに今でも漁がある。みな水温高のためだろう」と語る。
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