|
弁天島から市場を見る |
鴨川については“首都圏の手軽な観光リゾート地”というイメージが強く、東京駅から房総半島を横断する特急「ビューわかしお5号」に乗り込むと気持ちも和らいだ。約2時間で安房鴨川駅に到着するが、予想外だったのは大原を過ぎたあたりからトンネルが続いたことだった。駅から歩いて漁協事務所に向かうと、途中にはきれいな砂浜の前原海岸やプレジャーボートの停泊するマリーナがあり、漁港や漁協事務所はその南側、鴨川を渡った先にあった。 |
主流は4カ統巻網船団と定置網
|
巻き網船 |
鴨川市漁協は平成9年10月1日に県の「1市町村1漁協」構想を受け江見漁協と合併。組合員数1,404名、所属漁船439隻で、二そう式巻網漁船4カ統による巻網漁業を主体に定置網(3基)漁業、小型一本釣り漁業、刺し網漁業、採貝漁業などが行われている。魚種別の水揚げ量ではイワシ・アジ・ブリ類が多く、そのほとんどは築地をはじめとする関東周辺の消費地市場や加工業者にトラック輸送される。総務部長の田原智之さんによると、「かって、日本海にブリが少なかった時は金沢に送ったこともある」そうだ。しかし、「今年は漁協に勤め始めて17年間のうち一番水揚げが少ない」と言う。
|
-1- |
|
|
|