----- 能登半島外浦には固い共同精神が受け継がれていた-----
石川とぎ漁協
土地の料理
 「魚が新鮮なので加工するよりそのままシンプルに食べた方が美味しい。刺身は毎日食べています。骨の付いたままの"ハタハタのぶつ切り"とか」と健康そうな井高さん。この日の献立は以下のような物だった。

@ アカガレイのから揚げ
  背開きにしたカレイに塩・コショウし、小麦粉をまぶして揚げる。骨までカリカリで丸ごと食べれる。

A いしり
(イワシを原料に発酵させてしぼった醤油風のもので、能登
方面で一般的に使用されている)を使ったハクサイの煮物。
  普通の醤油より辛めで、湯通ししたハクサイにいしりを少量加えただけの物だが不思議と味がある。

B イカとキュウリの和え物
  湯通ししたイカとキュウリを醤油と和ガラシで和えた物。

C トビウオのダシ
(内蔵を取り除き湯で煮て骨を取った物を乾燥させたもので、煮干やカツオ節代わりに使われている)の麺つゆとそうめん。
  
トビウオを干した物は湯で煮ると余分な脂肪が取れるのでスッキリした旨いダシがとれる。トビウオが揚がる地域では煮物には欠かせない"ダシの素"として使用されている。
     
 どれも富来町の一般的家庭料理だそうで、婦人部ではこのほか、きときと魚市の開始日(3月31日)と最終日(11月10日)には、カワハギ・カニ・スリ身などを豪快に入れた"大漁鍋"(味噌仕立て)を訪れた客に無料でふるまっている。
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土地の料理