さかなは、国民的資産です! |
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組合長 束元 朝平
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日南沖は昔から良い漁場で、北から南から全国の漁船が集まり、私どもの港を利用していただいてきました。平成7年に全国豊かな海づくり大会開催による水揚げ岸壁を整備したのもそのためです。日南市はこれからも漁業で生きていく町です。そのために解決を迫られていることの一つは、大型巻き網船の問題です。国民的資産である魚を有効に利用していくという観点からも、節度のある操業を期待しています。
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新しく整備された油津漁港 |
私どもが発見した漁場も、大型巻き網がやってくると跡形もなく消えてしまいます。「釣り千日、網一日」とはよく言ったものです。カツオ・マグロ漁船が一本釣りや延縄で操業する分には、大きくなった魚を有効に獲ることができます。釣りではほどほどの量しか獲れないのです。私たちはそれを大切に利用してきました。しかし、巻網船は、一日で全てをさらってしまいます。釣れば刺身になるマグロも、加工の原料にされてしまいます。ハイテクの機器を装備し、機動力を使って近海まで入り込む巻網船の自粛を節にもとめます。延縄業界の立場だけでものを言っているのではありません。国民的資産である魚の有効利用の面から考えても魚資源を大切にしたいのです。 |
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組合合併で、新たな浜づくりへ |
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参事 浜田 義正
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組織を固めて、外へ打って出るための組合合併でした。昔は良かった、だけでは未来はありません。マグロ、カツオ、磯漁という性格の違う3つの組合が生きていくための選択でした。鵜戸は資源管理のしっかりした地区で、後継者もたくさんいます。大堂津には経営のしっかりしたカツオ船があります。伝統の近海マグロも元気です。これからは外来船の誘致を積極的に進めて整備された岸壁をフル活用していきます。
そして、何よりも新鮮な魚を地元の消費者に食べていただくことです。毎月第四日曜日の朝市も定着しました。
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7年目を迎えたインドネシアからの研修生。それぞれの船長の家
にホームステイしている。 |
近隣の町村からのお客さんも入れて毎回4,0、8^人を超えます。朝市では婦人部も大活躍しています。日南市と提携した海外からの研修生の受け入7烽V期目を迎えました。昨年はカツオ・マグロ船に合わ44ト44人が実習生として乗り組みました。これからも継続します。私どもはインドネシアから継続的に迎えていますが、乗組員が高齢化する中で頼もしいかぎりで3。3年間の研修を終わって帰っていくときは本当に名残惜しいですよ。 |
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