2001年12月
キトキト「寒ブリ」がやってきた
富山県氷見漁協

氷見の漁師はーーー

仕事が天職
刺網組合(第3八長丸) 宇波 嘉明・和美

 刺網は、これから3月までが最盛期ですよ。冬は、アンコウとタラがおいしい時期なんです。季節のものは良い値で売れますからね。朝1時に港を出て、網を揚げ、市場に水揚げして朝食が10時。それから網の修理をしたりして一日が過ぎますが、親父と家内と一緒に船に乗って、漁で暮らせるのは幸せなことです。サラリーマンの方が楽かもしれないが、時間は自由になるしね。二人の娘たちも成人したことだし、船は私の代で終わりかもしれないが、天職だと思っています。家内と一緒に船に乗るようになって3年になるが、喧嘩もしなくなったと言ってますよ。



魚が大好き!
定置網乗組員 里木 勝彦

 今朝は、3時起きだよ。定置の船に乗って、網を起こし、6時からは市場で水揚げ、7時には今日の仕事は終わりさ。この10年、定置で働いているが、段々と漁の難しさがわかってきたよ。潮の流れ、風の方向、波の強さは毎日変わる。だから、網に入る魚も毎日違うんだ。いまは、網を揚げるのも機械がやってくれる。仕事は楽だが、体力では年寄りにかなわないよ。昔の人は力仕事をしてきただけあって、体が違うよ。夜は早く寝るからテレビもあまり見ないが、魚がたくさん網に入ったときは最高だよ。



若い仲間で
青年部長 沖野 悟

 氷見では、45歳までが青年部ということで、80人程いるよ。なんといっても同じ年代の仲間がいることがうれしいね。私はこの20年、定置網で働いているが、この7〜8年、若い連中が増えてきたね。仲間が仲間を呼ぶというのかな。子供たちの地引き網体験や定置網の見学、イベントなどは青年部が中心になって、面倒を見ているよ。



Iターンからも一言
阿部 光喜

 「漁師の魅力はなんといっても、漁師ならではの新鮮な魚を食べることができることである。漁が終わって、番屋で食べる刺身と漁師鍋は最高に美味しい。また仕事が午前中で終わるので、前の仕事と比べると自由な時間が多く取れ、家族との時間も増えた。のんびりと、自然に囲まれた地域で生活できることは、幸せなことだと思う。さらに会社では、複雑な人間関係で悩むことが多くあるが、漁師の間ではあまりない。船の上では、怒鳴りあいは日常茶飯事だが、漁が終わって陸にあがれば、何もなかったように、さっぱりしている。」
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キトキト「寒ブリ」がやってきた
キトキトの魚・キトキトの漁師
漁協は浜の情報発信センター
「浜づくり」こそが消費者サービス
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氷見の漁師は----
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