氷見の漁師はーーー
|
仕事が天職 |
|
刺網組合(第3八長丸) 宇波 嘉明・和美 |
|
|
刺網は、これから3月までが最盛期ですよ。冬は、アンコウとタラがおいしい時期なんです。季節のものは良い値で売れますからね。朝1時に港を出て、網を揚げ、市場に水揚げして朝食が10時。それから網の修理をしたりして一日が過ぎますが、親父と家内と一緒に船に乗って、漁で暮らせるのは幸せなことです。サラリーマンの方が楽かもしれないが、時間は自由になるしね。二人の娘たちも成人したことだし、船は私の代で終わりかもしれないが、天職だと思っています。家内と一緒に船に乗るようになって3年になるが、喧嘩もしなくなったと言ってますよ。 |
魚が大好き! |
|
定置網乗組員 里木 勝彦 |
|
|
今朝は、3時起きだよ。定置の船に乗って、網を起こし、6時からは市場で水揚げ、7時には今日の仕事は終わりさ。この10年、定置で働いているが、段々と漁の難しさがわかってきたよ。潮の流れ、風の方向、波の強さは毎日変わる。だから、網に入る魚も毎日違うんだ。いまは、網を揚げるのも機械がやってくれる。仕事は楽だが、体力では年寄りにかなわないよ。昔の人は力仕事をしてきただけあって、体が違うよ。夜は早く寝るからテレビもあまり見ないが、魚がたくさん網に入ったときは最高だよ。 |
若い仲間で |
|
青年部長 沖野 悟 |
|
|
氷見では、45歳までが青年部ということで、80人程いるよ。なんといっても同じ年代の仲間がいることがうれしいね。私はこの20年、定置網で働いているが、この7〜8年、若い連中が増えてきたね。仲間が仲間を呼ぶというのかな。子供たちの地引き網体験や定置網の見学、イベントなどは青年部が中心になって、面倒を見ているよ。 |
Iターンからも一言 |
|
阿部 光喜 |
|
|
「漁師の魅力はなんといっても、漁師ならではの新鮮な魚を食べることができることである。漁が終わって、番屋で食べる刺身と漁師鍋は最高に美味しい。また仕事が午前中で終わるので、前の仕事と比べると自由な時間が多く取れ、家族との時間も増えた。のんびりと、自然に囲まれた地域で生活できることは、幸せなことだと思う。さらに会社では、複雑な人間関係で悩むことが多くあるが、漁師の間ではあまりない。船の上では、怒鳴りあいは日常茶飯事だが、漁が終わって陸にあがれば、何もなかったように、さっぱりしている。」 |
|
-4- |
|
|
|