日本海に突き出た能登半島に囲まれるようにひろがる富山湾。その付け根の部分に氷見の海がある。この海越しに日本アルプス・立山連峰を望む。この立山が雪に覆われる頃、氷見の海には、「寒ブリ」の季節がやってくる。400年の伝統がある大型の定置網が、北から回遊してくるブリを待ち受ける。脂が乗り、身のしきしまったキトキト(活きのいい)の寒ブリは、いま「氷見の寒ブリ」として全国に知られている。
氷見漁協は、この氷見の20キロの海岸線の地域で漁業を営む漁業者の組織である。定置網を中心に、刺網、船曳き網、八艘張(はっそうばり)と多彩な漁法で、春のイワシ、夏のマグロ、秋のカマス、そして冬
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旬を迎えた氷見の寒ブリ |
のブリと年間に54億円を越える水揚げをしている。昭和63年に、氷見市の7つの漁協が合併し、総合漁協として組織化されて以来、生産、流通などの施設が整備され、日本海有数の漁業の拠点として大切な役割を果たしている。
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漁師は職人!
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氷見漁協組合長 萩野 恭一 |
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富山湾は全国有数の恵まれた漁場です。先輩たちがこの漁場で悪戦苦闘してつくりあげたのが、全国ブランド氷見の「寒ブリ」です。
漁師は、職人です。私たちは、この恵まれた条件に安住することなく、若い人たちを育て、新しい時代を創り上げていかなければなりません。
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→氷見漁協 |
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