----- 南北260kmの海岸線には“ハタハタ”への変わらぬ愛着があった(P7)-----
 
秋田県・秋田県漁協
女性部と郷土料理
 
須藤さん、大和さん、岡本さん
佐々木さん、藤田さん、菊地さん
『ひより会』のメンバー6人が集まって“メバルのしょっつる汁”を作ってくれた。この会は県の水産振興センター・普及協会の指導のもと加工グループとして平成14年11月に結成されたもので、秋田県女性部の会長を務める岡本リセ子さんをリーダーに活動している。その第一作商品がハタハタを使用した魚醤“しょっつる”で、昨年12月から直販所『観光市場』や娯楽施設『ハタハタ館』で暫定的に販売を始め好評を得ている。
 新鮮なハタハタとこだわった塩を使い混ぜながら2年間熟成させた後、何回も濾して仕上げた物だ。「昔は醤油が貴重品でしょっつるが調味料だった。昔は生で食べられなくなったハタハタや内蔵や頭で作っていたので臭かった」と言うが、「今は新鮮な魚を丸ごと使い定期的にかくはんしているので美味しい」。200mlが1,300円、500mlが3,000円と市販されている物よりは高値だが、商品の良さを理解してくれるリピーターも増えてきたようだ。これからも漁協の加工事業部と協力して商品開発を行っていくと張り切っている。


【メバルのしょつる汁】
 しょっつるを数十倍に薄めた鍋にメバルを入れて煮たものに、アオノリなどの海藻やネギなどの野菜を加えて食べる。しょっつる以外の調味料はいっさい加えていないが程よい塩味スープ。

 
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