-----南北260kmの海岸線には“ハタハタ”への変わらぬ愛着があった(P3)-----
秋田県・秋田県漁協
ハタハタは秋田県民には特別な魚
ブリコ
 「“秋田音頭”の最初に〈秋田名物八森ハタハタ、男鹿では男鹿ブリコ〉と出てくるくらい秋田県民にとってハタハタはなくてはならないものなのです」と佐々木専務。12月に入るとどの家庭でも木箱(11`入り)10箱くらいは仕入れ塩蔵・ぬか漬け・寿司などに加工し5〜6月頃まで食べるそうだ。ブリコはハタハタの卵で、直径3〜6cmのゴルフボールのような形の中に600〜2,500粒の卵が入っている。ハタハタの産卵場所は秋田沿岸と朝鮮半島東岸にあると言われ、「近年は北朝鮮・山陰・北海道物も秋田市場に入荷する」。「平成5〜6年に年間40dしか入らない時には1箱50〜60円だった物が1尾(100g前後)1,000円まで高騰したが、秋田人はそれでも食べた。思い入れがある」という。また、1回にたくさん食べるので消費量も全国一多く、湿気が多い土地柄から漬物文化が発達し塩干品に加工する習慣はないらしい。

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ハタハタは秋田県民には特別な魚
刺し網漁の工藤昭人さん
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