----- 南北260kmの海岸線には“ハタハタ”への変わらぬ愛着があった(P5)-----
 
秋田県・秋田県漁協
八森町は日本海と白神山地の間にある
八森漁港近くの磯
 県北の八森町は海岸線一帯に岩場が連なり日本海からの強風で激しい波が打ち寄せていた。まさに“日本海の荒海”が目の前に迫り、飛んでいるカモメさえも風にあおられたじろんでいる様子だった。翌朝も秋田県には風雪波浪注意報が出され重い雲がどんより垂れ下がっていた。民宿の女将が「風が強いので雪はほとんど積もらないけど塩が飛んできて白くなる」と言っていたが、空の雲もドンドン飛ばされていくようで沿岸には青空も見えてきた。北部総括支所へ向かう途中の高台で海に向かってたたずむ女神(?)の像を見つけた。山本さんに聞いてみると、「昭和58年の日本海沖地震でこの辺も被害を受けたんです。障害物が何もない海岸だから津波に直撃され死傷者も出たので碑がつくられたんです」と。そこからはブナの原生林が茂る世界遺産『白神山地』がきれいに見える。そう、八森町の裏山は白神産地で八森ルートの入口があり、原生林から流れ出る水が溜まる所もあるらしい。水がいいので米も野菜も旨いものができるようだ。
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八森町は日本海と白神山地の
間にある
刺し網漁の工藤昭人さん
女性部と郷土料理
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