婦人部と土地の料理 |
|
左から
糀さん、広坂さん、木本さん |
「仕事を持つようになって10年前に婦人部が解散した」そうだが、漁師の奥さんたちが集まってくれた。糀百合子さん、木本正子さん、広坂寿子さんともご主人は小型底引き網漁をしている。糀さん、木本さんはそれぞれ夫婦で船に乗っていたそうだ。冬の水揚げする午前4〜5時は最も気温が下がる時で、「頬が痛く耳も切れそうに冷たい」と言う。この辺りでは昔から冬の保存食作りが盛んだったようで、塩イワシ・塩から・タラの塩づけや、塩漬けした野菜を麹に合わせた物などが各家庭の味で作られていたらしい。“アカハタの甘露煮”や“棒ダラ”“ヤマガレイの飴炊き”も保存食の一種と言える。そんな中で、「4月29日の賀露神社の春祭りにはどこの家庭でも作る」という“シロハタずし”を紹介してもらった。 |
《シロハタずし》の作り方 |
|
@ シロハタを背割りにしてハラワタを出す。 |
|
A 水でさらし、色が変わったら水切りする。 |
|
B 白くなるくらいの塩をかけ、押し石をして一昼夜置く。 |
|
C 塩出しして酢で洗う。 |
|
D 卯の花は炒って水分を取り、砂糖・塩・酢で炊き込む。 |
|
E ハタハタにDの卯の花を詰め込む。 |
|
-9- |
|
|
|