----- 海業(うみぎょう)事業を柱に沿岸漁業を持続(P6)-----
 
神奈川県・みうら漁協
宮川副組合長とキンメダイ
宮川副組合長
 宮川副組合長は建て縄漁船『竜王丸』でキンメダイ漁をしているが、「この3年間は潮流異変が起きていて漁ができない」と言う。本来、八丈島付近を通る黒潮の本流がキンメダイ漁場である沿岸よりを流れているため、漁具が流され狙ったポイントで操業できないからだ。平成15年は通常70〜80日あった操業日数が40日に減り漁船も半減した。おまけに15年6月には厚生省がキンメダイを水銀含有魚種として報道したことで数ヶ月大幅な安値が続いた。「久しぶりに潮が止まって好漁になったちょうどその時に水銀問題が起きた。“何故キンメなのか?”未だに答えが出ていない」と嘆く。今は東京湾入口の布良(めらぜ)がキンメダイの漁場になっている。「昼・夜の漁があるがキンメは3日以内に揚げないと色があせる。目が金色で真っ赤だからこそ価値がある」と。
 「漁師は経営者でなければならない」と宮川副組合長。「魚をいかに上手く売るか販売方法を工夫しなくては」としながら、「漁業収入だけでは足りないので漁業外収入も漁業の一環として考えていく必要がある」とも話してくれた。
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宮川副組合長とキンメダイ
シケで入港漁船はなかった
永塚販売所長に聞く

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