海底をのぞいて獲る眼鏡漁
  
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時化の海を漁場へ急ぐ星野さん |
サザエは岩礁に多く生息し、日昼には岩礁の割れ目や穴にひそみ、日が暮れてからエサを探しに動き出します。これを狙って国内各沿岸で、刺し網漁、潜水漁、眼鏡(めがね)漁などが行われています。夜行性のサザエは、刺し網漁では夕方に網を仕掛けて、夜間に活動して網にからまったサザエを早朝に漁獲します。日中に行う潜水漁と眼鏡漁では、隠れているサザエを見つけて漁獲します。
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漁場でイカリを投げ入れる |
眼鏡漁を取材するため、房総半島突端にある白浜の漁師・星野実さんを訪ねました。「船から箱眼鏡で海底をのぞき、又金(またがね)という道具でサザエをはさんで獲るんだ。それが眼鏡漁。ここらではめ突き漁と言っているよ」。目で見て突くからめ突きか、あるいは見突きが転じて、め突きになったのか、そこのところははっきりしていません。
箱眼鏡とはポリエチレン製の筒の底にガラスを取り付けたもの。以前は木製の箱を使っていたので、箱眼鏡の名があります。いや、今でも木製を使用している土地もあります。これでのぞくと、肉眼よりもずっと海の中が見えやすいのです。
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眼鏡漁のための
スペースと箱眼鏡 |
箱眼鏡でのぞいてサザエを探す |
又金を勢いよく突き出す |
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こちらはサザエ狙いの刺し網船 |
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