ボッケ料理の決定版 ― 味噌汁にやみつき!
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民宿「千鳥荘」
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ボッケの味噌汁。ボッケの各部位と大根の銀杏切りと長ネギのぶつ切りで作る。
  「魚はぶ男ほど美味である」というのが私の持論です。その伝でいってもボッケほどうまい魚はないはず。鈴木さんが営む民宿「千鳥荘」でボッケ料理をいただいて、わが見解にまちがいないことを再確認しました。  

  月浜の漁師さんたちがもっとも好む料理法はボッケの味噌汁。「苦玉のほかはすべて利用する。エラも胃袋も肝もおっぽも汁に入れる」と自ら包丁をにぎる鈴木さん。エラはそのまま、胃袋は内側のヌメリを包丁でこそげとり、水洗いしてから細く切ります。ボッケのほかは「普段は銀杏切りの大根だけ」だそうですが、この日はぶつ切りの長ネギが加えられていました。 肝の濃厚な味わいには驚嘆するしかありません。胃袋のしゃきしゃきとした歯ごたえが痛快です。それよりもなによりも、ボッケの各部位がみごとなハーモニーを奏でている汁の玄妙な味わいと立ちのぼってくる香りには、漁師ならずとも一度味わえばまず病みつきになってしまうでしょう。
ボッケのさばき方
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11月になると漁師大好物のボッケが浅瀬にやってくる
ボッケと呼ばれる魚は―標準和名「ケムシカジカ」
ボッケ料理の決定版 ― 味噌汁にやみつき!
ボッケのさばき方
ボッケの味噌汁