----- 歴史漂う天草下島では活魚が目立つ (P3)-----
熊本県・あまくさ漁協
親子 3 人乗りの刺し網漁船
久保井保信さん(左)
信幸さん(右)親子
久保井和子さん

  翌朝、辺りはまだ真っ暗の5時過ぎに市場へ向かった。ここには屋内にある鮮魚のセリ場のほか、岸壁近くに設置されたかなりの数の活魚水槽でもセリが行われるようで漁協の職員が受け入れ体制を整えていた。岸壁は客船やフェリーが着く場所から 100m ほど離れていて、漁船はスロープを降りていった所にある浮き桟橋に接岸する。そこに小型漁船が入港してきたので近寄ってみると水揚げ後の魚槽掃除をしているところだった。刺し網漁船『和丸』は久保井保信さん和子(たかこ)さん夫婦と息子の信幸さんの 3 人が乗船。漁模様を聞くと、「特別変わった魚はなく、いつも通りの思ってた魚が入っていた」と言う。網揚げは 30 分くらいで終わるそうで、「大潮の時はできないので小潮の時は毎日揚げる」。 25 〜 26 年一緒に漁に出ているという和子さんは、「好きだから苦はないけど、油代は上がるし魚価安で…。今年は台風も多かったし」と愚痴がこぼれるわりには幸せそうに見えた。


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