最高級のクロマグロを見た
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マグロをつり下げる |
松前さくら漁協は平成 6 年に1町1単協となり(東から)大沢・松前・小島・清部・江良の事業所があり本所は赤神地区の小島に、共同荷捌き場(市場)は松前漁港にある。朝 7 時の飛行機で函館に向かったが、松前さくら市場にある事業部加工直販課で窓口になっていただいた上野勝三課長に会えたのは午後 2 時だった。ちょうど“クロマグロ”の積み出しが始まると聞きワクワクしながら市場を覗くと、大きな水氷のタンクにマグロの尾ビレを発見。「水揚げされたマグロは2〜3時間水氷のタンクに入れて鮮度を取り戻す」そうで、午前中に揚げたマグロの出荷準備はこの頃始まるそうだ。
この日水揚げされたマグロは 11 本で 1 番の大物は 170 `。 100 `を超えるマグロはさすがに「大きい」と感じ、 200 `前後になると「すごいなあ」と感動する。運搬用の木箱に移す作業は5〜 6 人がかりでフォークリフトを使い慎重に行われる。まず、マグロの胴体 2 ヶ所に紐を回し、その紐をリフトにかけて持ち上げるといった具合だ。エラ・ハラを抜いた後には詰めれるだけの氷を詰め 1 本ずつ(大事に)木箱に梱包する。トラックに積まれている木箱の外側には築地卸会社のマークが入っていて、「夜 10 時のフェリーに乗り青森から陸送、翌日の午後 2 時には築地市場に到着する。築地売りは翌々日のセリになる」という。日本海を上ってくるクロマグロ漁は6月頃から 12 月までの漁で、昔は曳き縄の 1 本釣りだったが、今は 10 d未満船が延縄で漁獲しているようだ。松前のクロマグロは築地市場の卸値で` 1 万円の好値が付く最高級マグロとして知られている。それを見れただけでうれしかった。 |