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曳縄漁法で沿岸のカツオを狙う
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曳縄漁法でカツオを狙う山本賢さん。
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カツオは世界の北緯40度から南緯40度までに分布する回遊魚です。日本近海のカツオには二つのグループがあります。一つはフィリピン海域からエサを求めて北上をはじめ、沖縄、九州南端、四国南端、紀伊半島、房総半島、常盤、三陸の沖合へと向かいます。もう一つは南海域をスタートして、小笠原諸島から伊豆七島の沖を通り、三陸沖へ走る群れです。いずれのグループも、水温が下がり始める10月頃になると、三陸沖からUターンして再び南へ向かいます。
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「まだまだ小さい」と山本さん。
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「刺身を作ろう」と船上の山本さん。 |
この群れを追いかけて、旋網船と一本釣り船が太平洋を縦横に走り、ほぼ一年中カツオを漁獲しています。だからわれわれは四季を問わずカツオの味を楽しめるわけです。
これとは別に、日本の沿岸に寄ってきたカツオを狙う曳縄漁があります。小型漁船で多くは早朝に出船して、その日のうちに水揚げします。そこで日戻りガツオと呼ばれます。時期はかぎられますが、鮮度がとびきりよく、カツオ好きのあいだで人気を集めています。枕崎市(鹿児島県)、佐賀町(高知県)、舞阪町(静岡県)のほか、カツオが沿岸近くまで寄ってくる各地で、この曳縄漁が行われています。
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