----- 養殖ガキのオーナー制導入が話題を呼ぶ(P2)-----
京都府・湊漁協

漁協施設を見学する
 
栽培センター
種池栄参事が久美浜湾に面する道路沿いにある施設に案内してくれた。
 久美浜町が経営する『栽培センター』ではヒラメ・クロダイの中間育成が行われ、日栽協宮津事業場や水産振興事業団で産卵・ふ化された稚魚が搬入される。1尾3cmのヒラメ7〜10万尾、クロダイ3万尾はここで10〜12cmまで飼育され湾の1番奥まった場所に放流される。1基の水槽に1万〜1万5千尾が入れられヒラメは6〜7月末まで、クロダイは8月20日〜10月末まで町から派遣された職員が世話をするそうだ。
殺菌流動海水氷製造装置
フィッシングセンター建物

岸壁の市場横には『殺菌流動海水氷製造装置』があった。平成15年8月からはすべての魚介類にこの装置で製造されたシャーベット状の流動氷が使用されている。

「流動氷の温度はマイナス2℃で魚がすぐ締まる(沖取りで活締めに近い即殺状態を可能にすることが出来る)」という。定置網の漁獲時には魚槽に流動氷を詰めていくが、冷えすぎると魚の目が白くなって“見た目が悪い”と言われる場合もあるが、これは魚の買手の言分であり、肉質は非常によく、日持ちもする。シャーベット氷は高鮮度処理にはすぐれものである。「この事は消費者へPRして、鮮度に関する認識を改めていきたい。」と話している。

 『久美浜フィッシングセンター』は漁協遊漁部の本部事務所で、湾内に9台ある釣り筏や湾内の船釣りなどの管理・サービス業務を行う。漁協下部組織だった釣り組合を昭和55年に遊漁部に改正し6支部ある。4月1日〜7月10日、8月20日〜11月30日の間“釣り大会”などのイベントも企画し釣り客を楽しませている。年間8,000人が訪れる。

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