漁場は水深50〜100メートル
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「こうやって50〜100個の籠を上げるんだ」と高倉さん |
「漁はできないけど、船上でドンコ籠網漁がどういうものか説明してあげるよ」
と高倉さんの願ったりかなったりの申し出。さっそく愛船「山の神丸」1・2トンが停泊している泊浜漁港へ。
「籠網を仕掛けるのは夕方だよ。漁場はおよそ15分走ったところで、水深50〜100メートル。この籠を1本のロープで50〜100個を結んで、海底に這わせるように流すんだ」
と言いながら、
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籠網の両側にある入口から一度はいると、脱走できない仕掛けになっている。 |
高倉さんは船倉から、およそ直径80センチ、深さ50センチの籠網を取り出してきました。その中に餌のマイワシを仕掛け、 無造作に海に放り投げました。
「ドンコはどん欲だから、えさっこはサバでもサンマでもいいんだ。針金をえさっこの目に通して固定し、籠の中で魚が立っているように仕掛けるのが大切なんだよ」
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肝で腹がふくらんだドンコ。肝料理が期待される |
こうしておいて、翌朝の6時に籠を上げにいきます。ドンコのほかにアナゴ(ここらではハモと呼びます)、マダコ、ボッケ(ケムシカジカ)などが獲れるそうです。
「ドンコは海底の岩礁近くに生息しているけど、そんな海にはマダラも多いよ。ドンコをチゴダラとも呼ぶのは、マダラと一緒に獲れるからではないかな」 |
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